Idea #8 楽しくない事やストレスなども
人生の中でたくさんつらいことやストレスがあるはずなのに、不思議と思い出は美化されていくものです。
楽しいことしか思い出せないのならそれは幸せな事ですが、悲しいことや悩んだことも人生の中の大事な一ページだと私は思います。もしかするとその辛い経験があったから次の「良い思い出」が生まれたのかもしれないですしね(*^-^*)。
思い出が美化されることは私たちの脳の働きにも関係しているそうです。
人間の脳はうまくできていて、嫌な記憶には意識的に抑制がかかって思い出しにくくなり、美しい記憶は思い出すこと自体が快感なのでそちらばかりを思いだし、その度に都合よく変化させながらまた脳にしまっていく・・・というお話も Σ( ̄ロ ̄lll)。
使われない記憶は劣化、良かったと思いこみたい真理、脳が思い出を補正・・
こんなことを読んでいると、「記憶」が一体どこまで正しいのか分からなくなってきます(;^_^A。人間て、本当に不思議。
「記録を残す」というと、素晴らしい経験や達成したこと、伝えるに値すること・・なんて力が入ってしまいそうですが、今までの記録を読み返してみると意外にもその当時に辛かったことや日々のストレスについてなどの事が一番面白く、残す価値があったと感じることがあります。子供たちも「ママが楽しかったこと」よりも「ママのピンチ!」に非常に興味を示します(-_-;)。なんでやねん。「その時どうしたの!?」って。
過去の大変だった経験は、時に今の自分に勇気を与えたり、今ある状況を感謝することにもつながります。自分の歩んできた道をしみじみ思い出したりも。
楽しい経験はたくさん写真を撮っていると思います。結婚式、子供のかわいい笑顔、買ったばかりの新車、友達との旅行・・・。でも、あまり楽しくない経験の写真を撮ることはありません。できたら残したくないですしね。
でもあえておススメします(/・ω・)/
大変だった経験の記録も是非残してみてください~(*^-^*)。
やってもやっても終わらない洗濯の山、自分の時間が全然とれなかった忙しい日々、嫌な上司がいて会社への足取りが重い朝の道・・なんでもいいです。その時はうんざりしているかもしれませんが、後で見ると大切な思い出の一つになると思います。
これは私のバルセロナでの日々を綴ったアルバムですが、当時の私のストレスや苦悩が色々書かれていて今見ると「相当きてたなぁ・・・私・・(;^_^A」と笑ってしまいます。
「行き先を言うと「NO]と降ろされてしまうタクシー」「町中にある落書き」
「硬水のため洗うたびにグレーになっていく白い衣類」「サッカーの試合の日眠れないほど盛り上がる近所の騒音」「スリ集団がいつもウロウロしている地下鉄」・・・
もちろん楽しかった思い出もたくさん残しています。ほとんどは大好きな思い出のページ。でも、それはたいてい覚えているし時々語られるのです。嫌だった思い出は読むまで「あー、そういえばあったなあ、こんなこと」と忘れていることが多いのです。やっぱり美化されているのですかね^^。
そして「この時こんなに小さい子を連れて頑張っていたのだから、今もっと出来ることあるはず!」と過去の自分に励まされることも!(^^)!。
これは生まれて間もない娘が検診でひっかかってしまい、大きな病院で検査するように言われた時の日を後に記録したものです。心配と不安で涙がポロポロこぼれながらも長男が心配しないように普通に振る舞うようにし一緒に祈ったこと、お医者さんの説明が少しでも分かるように(アメリカにいたので)心臓に関する医学用語を英語で勉強したこと、次の週検査に行き手術などは必要ないと分かって本当に安心したこと・・
(書くことがたくさんあったので、白いペンでいっぱい書きました。)
先日このページを出しておいて、娘に「これねぇ・・・」と話そうと思ったら「知ってるよ、もう5回読んだもん」と恥ずかしそうに笑っていました。
・・5回読むほどの文章じゃないんだけど(;^_^A・・。思うところがあったのか。
元気で大きくなっていること、この日の私に教えてあげたいです。
最後に、このような少々楽しくない経験を残すときのヒントを。
まずは「ユーモア」です(^O^)。
バルセロナでのストレスはランキングにしてます(笑)。変に盛り上がります。
クイズ形式にするとか、インタビューに答える風にするとかも楽しいです。
そして、あまり全体を暗くしない方がよいです。
ピンクやお花、水玉、ストライプなどを使うと楽しいですね。
過去の大変だった経験を懐かしく思い出せるなんて、とても幸せな事ですね^^。
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